Vol.
~自然に包まれ、自然を楽しむ〝巨石のテーマパーク″笠置寺~
2019.09.05
皆さんは知っていますか?
京都の中に巨石を御本尊とするお寺があることを・・・
そのお寺の名は"笠置寺″。
今回私は笠置寺の住職である小林慶昭さんにお話を
伺ってきましたのでその様子を紹介したいと思います。
と、その前にこの笠置寺についてアクセスを紹介
します。
笠置寺 URL http://www.kasagidera.or.jp/
住所 〒619-1303 京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
Tel & Fax:0743-95-2848
アクセス 電車でお越しの場合 JR関西本線 笠置駅より徒歩45分
(駅から山頂まで約4㎞のハイキングコースになっております)
お車でお越しの場合
京都から
●国道24号線・国道163号線経由
●京奈道(山田川インター)・国道163号線経由
大阪から
●第二阪奈道(宝来インター)・国道24号線・国道163号線経由
●西名阪道(針インター)・国道369号線経由
※自家用車の駐車は山上駐車場へ。料金は500円です。
※お車でお越しの場合、カーナビ設定は「笠置ゴルフ倶楽部」での設定が便利です。
私は今回車で来山いたしましたが、
このようなハイキングコースもしっかりと整備されているので
秋の行楽シーズンなどはのんびりとハイキングコースを
登ってみるのもいいかも知れませんね。
入山時間
通年:9:00~16:00
入山拝観
個人
大人(高校生以上) 300円
中学生 100円
小学生以下 無料
~笠置寺到着編~
--「本日はよろしくお願いいたします!」
小林住職「よろしくお願いします。では早速境内の案内からいたしましょう」
--「お願いします!」
小林住職「この笠置寺というのは奈良時代に開かれた修行場があったのですが現在は遊歩道として整備されており自然を楽しむ場となっております。」
--「そうなんですね。」
小林住職「一つ目の場所に到着いたしました」
--「す、すごい!」(思わず声が漏れてしまうほどの大きさでした)
小林住職「こちらは笠置寺の御本尊である弥勒摩崖仏(みろくまがいぶつ)です。
この弥勒摩崖仏が出来た経緯を説明いたしましょう。」
--「お願いします。」
小林住職「ある日天武天皇の皇子が鹿狩りに来ていたところ乗っていた馬が前足を踏み外して落ちそうになりました。とっさに手を合わせて山の神よ。どうか助けてください、助けていただいたならばこの大きな岩に弥勒という仏を我々が刻みますとお願いしたところ目の前に仏が現れて難を逃れたというお話があります。」
--「そのようなお話があったのですね。」
小林住職「そして、後日戻ってくる際にこの岩の場所が分からなくなっては困るということでこの地にその日被っていた帽子をこの岩に置いて帰ったということでこの笠置の地名にもなったと言われております。」
小林住職「現在は火事で弥勒の仏は見られないのですがこの仏は天人の作といわれており今でもこの地を守ってくれております。」
小林住職「続いて次の場所に向かいましょう。」
小林住職「こちらは東大寺を開山したといわれる良弁がこの地から材木などを運ぶ際に傷などがつかぬように雨乞いの儀式をしていたと
言われる場所です。夏場でも風が吹いて涼しいですよ。」
--「そうなんですね。何かパワーを感じますね。」
小林住職「では次の場所に向かいましょう。」
小林住職「こちらは虚空蔵というものであります。
こくう=際限がない
くら=蔵
際限がない蔵ということで
この仏さんにお祈りをすると記憶力が抜群によくなると言われています。」
--「それはお祈りするしかないですね。」
(お祈り中)
小林住職「後で見てもらいますがこちらの顔の拓本が
収蔵庫にございます。」
小林住職「では進んでいきたいと思います。」
小林住職「こちらの胎内くぐりというものは修行の前に身を清めますが笠置寺には水がないということでこの
トンネルをお母さんのお腹の中に見たててここを通り
ぬけることで生まれ変わりを実感して身を清めたとされるところです。」
--「そのようなことを行っていたのですね。私も生まれ変わりたいと思います!」
ということで、実際に体験してみたところ思ったよりも狭くて通るのが難しかったです。
小林住職「では次の場所に行ってみましょう」
小林住職「こちらは太鼓石と呼ばれるもので空洞があるところの横をたたいてもらうと太鼓の鼓のような音がする不思議な石でございます。大昔の人々は空気やその日の風の向きなどから天気を予測していたのですからこのような人間が持っている自然の感を取り戻せるような場所でもあります。」
--「やってみます。」ほんとに太鼓の音がして感動しました!!
小林住職「では次の場所に行ってみましょう。」
小林住職「こちらはゆるぎ石といわれるところです。この石の由来はこの地に後醍醐天皇が行在していた時に下から攻めてくる幕府方に対して初めは武器で応戦していたのですが
次第にこのような石を上から落とすという戦法になった名残であると言われています。」
やってみると本当に揺らすことができました!
こんなに大きな石が動いたことに驚きを隠せません。
小林住職「では次の場所へ行ってみましょう。」
と、その前にさっきから非常にきれいな景色が目の前に広がっています。
私が訪れた季節は夏でしたが、秋には紅葉でいっぱいになり冬の運がいい日には雲海が
見られるかも知れません。(秋には紅葉のライトアップもしているそうです)
小林住職「次の場所に到着いたしました。」
小林住職「こちらは後醍醐天皇の行在所になります。」
小林住職「このように後醍醐天皇がこの地で詠んだとされる
『うかりける
身を秋風にさそわれて
思わぬ山のもみじをぞ見る』という
詩も刻まれています。」
--「ありがとうございます!」
他にもたくさん歴史のこととか由来のお話を聞かせてもらいましたがどれも本当に為になるお話ばっかりでした。
小林住職さん貴重なお時間ありがとうございました。
~下山編~
いっぱい運動して汗をかいた後には温泉でさっぱりして帰りたいものですよね。
そこでオススメしたいのがこちらのわかさぎ温泉笠置いこいの館です。
わかさぎ温泉笠置いこいの館
住所 〒619-1303
京都府相楽郡笠置町隅田24
電話番号 0743-95-2892
Fax 0743-95-2821
アクセス
お車でお越しの場合
大阪から(国道24号線経由)約1時間30分
京都から(京奈和自動車道経由)約1時間
奈良から(国道369号線経由)約30分
電車でお越しの場合
JR関西本線「笠置駅」下車
営業時間10:00~21:00(受付終了20:30)
入館料 【大人】800円【小学生】400円
【70歳以上】650円(初回時のみ要証明)
休館日 第1・3水曜日(祝日は営業)、12月31日、1月1日
皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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